2016年7月13日水曜日

モトスミがん哲学カフェ:7月・9月予定

「がん」の悩み 私たちと語りませんか?

「がん哲学カフェ」とは、がん患者さんとそのご家族と医療者とが、カフェのリラックスした空間で、対話するための場所。「がんであっても笑顔を取り戻し、人生を生きることが出来るように支援したい」と願う、順天堂大の樋野興夫先生によって発足されました。
「病気を抱えて、どうやって生きていったらいいのか」「これから、どんな治療を受けていったらいいのか」とお悩みの方へ。私たちとの対話を通じて少しでもお気持ちが整理されるよう、お手伝いをさせて頂きたいと思っています。お気軽にご利用下さい。

【開催内容】
・7/23(土)、9/3(土) 15時~17時
※1日2~3組、各組1時間程度、がんの専門医師とがん看護専門看護師が、がんに関するどんな相談でも受け付けます(診療行為は行いません)。対象は「がん患者さん」「がん患者さんを支えるご家族」です。申込制ですので、お早めにご連絡下さい。

・開催場所:ida cafe 
(川崎市中原区井田中ノ町33-9 http://ida-cafe.com/)
※東急東横線元住吉駅西口から、ブレーメン通りを抜けて徒歩10分(850m)。井田小学校えんじゅ門の近隣です。

・料金:無料 (飲み物は、各自ご注文下さい)
※予約がない場合は開催されないことがあります。

【申し込み、お問い合わせは下記まで、メール、FAX、または電話でお願いします】

川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター   西 智弘
TEL: 044-766-2188   FAX: 044-788-0231
e-mail: tonishi0610@hotmail.co.jp 


担当:西 智弘(にし ともひろ)
川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科 医師
2005年北海道大学卒。室蘭、川崎で家庭医療、内科、緩和ケアを研修後、2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科。2012年から現職。緩和ケア、抗がん剤治療や在宅医療に携わる。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

2016年5月17日火曜日

オプジーボ難民と自由診療:我々標準治療側のアドバンテージ

 とても興味深い論説が載っています。

難民と医療不信が大発生~オプジーボの光と影(2)

 オプジーボ難民が発生し、医療不信が爆発する可能性がある、というストーリーについて色々と書かれており、確かにオプジーボが自由診療クリニックで多数使用されている現実に、我々は危機感を抱くべきだということには頷けます。

 確かに、標準治療を行う側である我々が、自由診療に対して何の危機感も持たず、「王座」に胡坐をかいているような現在の状況は憂慮すべきです。これ以上信頼が失われれば、その「王座」の価値すら危うくなるという恐れは確かにあります。それは別に自分たちの給料が減るとか、医師としてのプライドがどうこうとかの些末な問題ではなく、患者さんの「生」を守るためにも堅持すべき「座」です。

 ただ、本論文では財政的問題と医療的問題など多数の論点が整理されずに記載されており、感心しません。結論として「(標準治療側は)自由診療クリニックを頼って生還した患者が社会に広く認知されないことを祈る他ありません」「多数生還しないことを祈るしかない」などと書かれておりますが、それは我々に対する悪意かと勘ぐってしまいます。

 これまでの免疫細胞療法の効果は実感したことはありませんが、オプジーボ自費診療については効果のある患者さんをみたことはあります。それについて「自由診療でオプジーボ投与されて良くなって忌々しい」などとは、当然考えません。かといって、「じゃあ、もっと多くの患者さんにオプジーボを勧めよう」とも思いません。

 まずひとつ言及すべきことは、ある患者さんがオプジーボ投与されて良くなったからと言って、次に治療される患者さんにもその治療が効くかどうかは全く不明ということです。標準治療であれば、データとして例えば「50~60%の方でがんの縮小効果があり、中央値で2年の延命効果がある」ということがわかります。一方で、自由診療ではそれが10人に1人の効果なのか1万人に1人の効果なのか、また腫瘍が縮小してもそれが延命につながるのか、といったことは全くわかりません(がんが縮小しても延命につながらない場合がある、というデータは多々あります)。「この病気を治したい」と標準的な治療を受けないことを選択して、結果的に寿命を縮めてしまうという方を、我々は何度も目の当たりにしてきています。

 もうひとつ言及すべきは、こういったクリニックの理論背景は「抗がん治療=希望」という価値観を、患者さん・家族に与え続ける問題です。治療を受けられることは、その方にとって希望のひとつとなることは確かですが、それが全てではありません。私はこれまで、その方の人生ということを軸に、その患者さんを請け負うというクリニックに出会ったことはありません。それは当然ながら、入院施設を持たず、緊急対応も最期の看取りもする気がないクリニックでは、人生を請け負うことなど不可能だからです。

「あなたは、どのように生きていきたいですか」
という対話をきちんと行い、それぞれの治療の限界や不確実性などを理解したうえで納得のいく生き方に自由診療での治療が必要なのであれば、そのこと自体は「悪」とは私は思いません。本当の悪は、「この治療こそが希望です」と患者さんの本当の希望を聞くこともなく、自分たちの治療に引き込んで後悔を残させ、最後には見捨てるクリニックの態度です(それは、こういったクリニック側から「あなたの考え方なら免疫療法を受けるよりも病院で標準治療を受けるべきです」と紹介されてくる例がほとんどないことからも伺えます)。
 結局は、かれらも「医師」なのです。我々も顧みるべきことではありますが、患者さんがどのように生きたいかということよりも、自分が信じる医療をその患者さんに提供することだけが「善」と思ってしまうのでしょう。「苦しんでいる患者さんを救いたい」という純粋な動機で自由診療を行っている医師がいることは知っていますが、その思いは時として我々と同じように独善的なのです。

 我々ができることは何でしょうか。
 危機感をもってこれ以上患者さんたちからの信頼を失わせないこと、既存の医療システムとインフラを生かして「人生を基盤とした」コーディネーターとして、他を圧倒するアドバンテージを得る努力をすること、そして「人生を請け負う」ことの意味を、少なくともクリニックの医師の倍以上は考えること。こういった努力を続けることで、決して自由診療クリニックに好き勝手される世の中は来ず、それはひいては患者さんを守ることにつながるのではないかと考えます。
 しかし、その「危機感」の共有からしてまず難しいということは明白です。少しでも発信の機会を作っていくことくらいしか今は思いつきませんが、また考えていきたいと思います。

2016年4月25日月曜日

メタ認知は緩和ケア医療者にとって、ワンピースの「覇気」であり、HUNTER×HUNTERの「念」である。

最近ブログを更新していなかったのですが、しばらく書きたかったネタを軽いノリで書いてみます。

で、タイトルが

メタ認知は緩和ケア医療者にとって、ワンピースの「覇気」であり、HUNTER×HUNTERの「念」である。

です。
アニメやマンガに興味がない人は、検索してもらうか読むのをあきらめてもらうかというマニアックな記事です。
でもまあ、ワンピースについては、知らない人というのも少ないだろうと思うのでまだ抵抗感は少ないでしょうか。少年、ルフィが海賊王を目指して海の冒険へ出るというアレです。
HUNTER×HUNTERについては、ちょっとマイナーか。ワンピースよりは世界観が説明しにくいですね(本当は画像を載せたいのですが著作権うんぬんとかで面倒なことになるのは避けたいので断念)。

さて、今回書きたいテーマは「メタ認知」について。
メタ認知についてWikipediaから引用すると

現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。 自分の認知行動を正しく知る上で必要な心理的能力。 

・Knowledge Monitoring Ability(能力を監視する知識) 
・Knowing about knowing(知っているということを知っていること)
・Cognition about cognition(認知していることの認知) 
・Understanding what I understand(自分の理解していることを理解すること)

の4つの能力からなります。
イメージとしては「頭の中にもう一人の自分がいて、自分をまるで外から見ているように客観視する」という感じです。

この能力と、ワンピースの「覇気」やHUNTER×HUNTERの「念」がどうつながるか、ということですが。
ワンピースでいえば、シャボンディ諸島での戦いの後、ルフィたちが2年の修業期間の中で、それぞれ能力を磨いていくのですが、その中で「覇気」の存在が明らかになります(それまでも伏線としてはありましたが)。HUNTER×HUNTERにおいても、ハンター試験終了までは「念」のことは出てきませんでしたが、天空闘技場のところから突然「念」がストーリーの中心に躍り出てきます。

主人公たちは、その「覇気」や「念」を身に着けた先達と比べて無力であり、例えるなら「裸で戦場に出て鎧兜をつけた戦士と闘っている」というイメージでしょうか。
しかし、それらの概念を知り、修行でそれを見につけた後は、飛躍的に能力が向上し、戦闘を楽に進めることができるようになっていきます。「念」にいたっては、「それを習得することがハンターとして正式に認められるための条件」にまでなっており、それらの世界で生きていくための「基本的技能」のひとつと設定されています。

この過程が、緩和ケア従事者の成長過程に類似しているのです。
「メタ認知」は、それを身に着けることで「自分が何を言っているか、何をしているか、もう一人の自分が客観的に見て判断を下す」ことができるようになります。
このように患者さんをケアしている自分をモニタリングできるようになることを通じて、感情的に過剰なのめりこみや、それに伴うバーンアウトを防ぐだけでなく、ケアの質そのものも高めてくれます。
つまり「覇気」や「念」のように、防御力も攻撃力(?)も大幅に高めてくれる基本的な武器になりうるスキルなのです。
しかし、その習得については誰かが親切に教えてくれるわけではありません。無意識的に発現できている人もいれば、現場で痛い目にあったのちに修練を重ねて習得できる人もいます(こういったところも「覇気」や「念」っぽい)。

ただ、メタ認知は「覇気」の中でも「覇王色の覇気」のように天性の才能がないと開花できない能力ではなく、「中将クラスであれば誰でも身に着けている」レベルの「武装色の覇気」のようなものです(ワンピース知らない人には意味不明ですかね)。
つまり、才能や特殊技能、というわけではなく、修練さえすれば誰でも身に着けることが可能なスキルだということです。
では、どうすれば習得できるかというと、中々一言でいうのは難しいのですが、初歩的なこととしては
「自分の感情の動きを『なんで?』という視点で振り返る」
ということがひとつの方法でしょうか。

「さっき、患者さんに感情的になってしまったのはなんで?」
「いま、哀しいと思っているのはなんで?」

とか。
他にも、ネットを検索すると、メタ認知の鍛え方についてのページがいくつか出てきますので参照にしてみてください。
私の著書の中でも、「メタ認知:離見の見」として、もう少し詳しい説明をしているので、よければ参考にしてください(宣伝です)。


緩和ケアの壁にぶつかったら読む本

¥2,600
単行本: 212ページ
出版社: 中外医学社 (2016/03)
ISBN-10: 4498057163
ISBN-13: 978-4498057166






ちなみに、「覇気」や「念」が海賊やハンターだけのものではないように、メタ認知についても緩和ケア従事者だけの専売特許ではもちろんありません。
他の医療者のみならず、非医療者にとっても身に着けることが有用な場面はたくさんあります(ビジネスの場面や家族との会話などでもけっこう使えます)。

この記事を書こうと思った一番のきっかけが
「がんを持つ患者さんを支える家族」が、どのような心理で支えていけばよいのか、という相談を受けたことからでした。
反射的に「メタ認知のスキルを身に着ければ・・・」と考えたのですが、その発想を冷静に考え直したとき、この状況で家族にメタ認知のことを伝えるのは相当のリスクがある、という考えに至り、発言を止めました。
具体的に、どのようなリスクがあるのか?では、どのようにしていけばよいのか?という点については、長くなりそうなのでまたいずれ稿を分けて書きたいと思います。

2016年4月6日水曜日

モトスミがん哲学カフェ4月・5月予定

「がん」の悩みを


私たちと語りませんか?



「がん哲学カフェ」とは、がん患者さんとそのご家族と医療者とが、カフェのリラックスした空間で、対話するための場所。「がんであっても笑顔を取り戻し、人生を生きることが出来るように支援したい」と願う、順天堂大の樋野興夫先生によって発足されました。

「病気を抱えて、どうやって生きていったらいいのか」「これから、どんな治療を受けていったらいいのか」とお悩みの方へ。私たちとの対話を通じて少しでもお気持ちが整理されるよう、お手伝いをさせて頂きたいと思っています。お気軽にご利用下さい。

【開催内容】

・4/16(土)15時~17時

・5/14(土)15時~17



123組、各組1時間程度、がんの専門医師とがん看護専門看護師が、がんに関するどんな相談でも受け付けます(診療行為は行いません)。対象は「がん患者さん」「がん患者さんを支えるご家族」です。申込制ですので、お早めにご連絡下さい。



・開催場所:ida cafe


(川崎市中原区井田中ノ町33-9 http://ida-cafe.com/


東急東横線元住吉駅西口から、ブレーメン通りを抜けて徒歩10分(850m)。井田小学校えんじゅ門の近隣です。



料金:無料 (飲み物は、各自ご注文下さい)



予約がない場合は開催されないことがあります。
【申し込み、お問い合わせは下記まで、メール、FAX、または電話でお願いします】

川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター   西 智弘
TEL: 044-766-2188   FAX: 044-788-0231
e-mail: tonishi0610@hotmail.co.jp

西 智弘(にし ともひろ):川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科 医師

2005年北海道大学卒。室蘭、川崎で家庭医療、内科、緩和ケアを研修後、2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科。2012年から現職。緩和ケア、抗がん剤治療や在宅医療に携わる。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

2016年2月19日金曜日

マギーズトーキョーへの寄付つき本:緩和ケアの壁にぶつかったら読む本

先日、私の初めての単著である、『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』が刊行されました。

自分自身が臨床をやってきて、ずーっと悩んでいたことやモヤモヤしていたことなどをまとめて、その哲学について公開しています。
発刊元である中外医学社のページでは

患者それぞれの死生観や状況,医療環境によって,決まった答えが出ない緩和ケア.それゆえ,緩和ケアに関わる医療者は,どんなに学んでも経験しても,必ず壁にぶつかる.本書では,医療者がぶつかる様々な壁を独自にカテゴライズして,その対処法を紹介.あいまいに使われがちな「寄り添う」という言葉をその概念から考えるなど,明言化が難しい事柄もできるだけ掘り下げて解説した.壁を乗り越える指針となる,バイブルとなる書だ.

とご紹介いただいています。

また、帯文は「暮らしの保健室」の秋山正子さんに、本当にお忙しい中、無理を言って書いていただきました。本当にありがとうございました。
「壁」は乗り越えられる!
あなた自身に語り掛けられているような文章。哲学的な思索の裏付けの中、分かりやすい表現。
この本は緩和ケアの実践現場で、日夜奮闘する若き西智弘医師が、治療医としての顔を持ちながら、患者や家族、そしてチームメートの悩みの声に耳を傾け、自らの中の「壁」にも気づき、それを乗り越える秘策を丁寧に公開しています。
緩和ケアのみならず、様々な臨床現場で活用できる事も多く、読み進むのが楽しくなります。
多くの方に読んで頂きたい1冊!

さて、この本ですが、実は購入するとその売り上げの一部がマギーズトーキョーに寄付される、いわゆる「寄付付き商品」になっています。

目次の前に寄付を示す文言を載せています。
マギーズセンターとは、「がんに直面し悩む本人、家族、友人らのための安息所」です。
詳しくはマギーズトーキョーのWebサイトをご覧いただくとして、このプロジェクトが素晴らしいと思うことのひとつは、寄付文化の乏しい日本において、チャリティーを中心に建設や運営資金確保を考えているというところです。
普通なら、国や自治体に働きかけて、補助金を得よう、と考えそうなところを、運営のおひとりが「日本に寄付の文化を」と言い切ったところに感銘を受けました。
しかし、継続的に寄付を集めるというのは実際には大変なことです。

継続的に寄付を集めるためには、継続的に売れる商品から、自動的に寄付が入るようにすればいい…という考えから生まれたのが「寄付付き商品」です。
寄付付き商品として有名なものとしては、例えば飲料水の「ヴォルビック」なんかがありますよね。その仕組みをマギーズトーキョープロジェクトでも取り入れて頂こう!と考えたのです(もちろん、先方に事前の承諾は得ています)。

寄付付き商品は単なる「寄付」という意味合いだけではなく、こちらにとってもメリットがあります。「マギーズトーキョー」という「信用」を寄付という名目で購入(取引)していると言えます(その意味では、寄付付き商品は厳密には寄付とは言えません)。
何でもかんでも寄付付き商品にするべきだとは思いませんが、マギーズトーキョーの理念に賛同しし、マギーズ側も「自分の看板を毀損しない」商品であれば、このシステムはもっと広まっていってよいと思います。

ちなみに、具体的な寄付割合ですが「著者が受け取る印税の30%」と出版社側に提示しています。著書を書かれた方ならわかるかと思いますが、そもそも印税の額というのがそれほど高いものではないので、その3割といえば微々たる額です。
個人的な思いとしては50%くらいでもよかったのですが、私としてはこの本を皮切りに、今後著書を書く先生方にもこのシステムを取り入れて頂きたいと考え、30%という割合を設定してみました。医師はそもそも、本の執筆で生計を立てているわけではありません。本業があることなのですから、こちらについてはその一部を寄付することくらい、よいのではないでしょうか?

マギーズセンターの本場、イギリスでも、その設立の初期の頃には「マギーズ運動」といって、賛同者が寄付金集めのために様々な活動を展開していたと聞いています。
寄付文化に乏しい日本においても、様々な方面からマギーズを応援していく仕組みを提案していくことが必要です。マギーズセンターは、日本においても患者さんや家族にとって、確かな光になるはずです。
私のこの本が、日本における「マギーズ運動」の推進にとって、少しでも助けになることを期待しています。

2016年1月8日金曜日

モトスミがん哲学カフェ1月3月開催予定

「がん」の悩みを

私たちと語りませんか?



「がん哲学カフェ」とは、がん患者さんとそのご家族と医療者とが、カフェのリラックスした空間で、対話するための場所。「がんであっても笑顔を取り戻し、人生を生きることが出来るように支援したい」と願う、順天堂大の樋野興夫先生によって発足されました。

「病気を抱えて、どうやって生きていったらいいのか」「これから、どんな治療を受けていったらいいのか」とお悩みの方へ。私たちとの対話を通じて少しでもお気持ちが整理されるよう、お手伝いをさせて頂きたいと思っています。お気軽にご利用下さい。

【開催内容】

・1/23(土)14時~17時

・3/5(土) 15時~17



123組、各組1時間程度、がんの専門医師とがん看護専門看護師が、がんに関するどんな相談でも受け付けます(診療行為は行いません)。対象は「がん患者さん」「がん患者さんを支えるご家族」です。申込制ですので、お早めにご連絡下さい。



・開催場所:ida cafe


(川崎市中原区井田中ノ町33-9 http://ida-cafe.com/


東急東横線元住吉駅西口から、ブレーメン通りを抜けて徒歩10分(850m)。井田小学校えんじゅ門の近隣です。



料金:無料 (飲み物は、各自ご注文下さい)



予約がない場合は開催されないことがあります。
【申し込み、お問い合わせは下記まで、メール、FAX、または電話でお願いします】

川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター   西 智弘
TEL: 044-766-2188   FAX: 044-788-0231
e-mail: tonishi0610@hotmail.co.jp

西 智弘(にし ともひろ):川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科 医師

2005年北海道大学卒。室蘭、川崎で家庭医療、内科、緩和ケアを研修後、2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科。2012年から現職。緩和ケア、抗がん剤治療や在宅医療に携わる。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

2015年12月23日水曜日

『余命の告知Ver.3.1』

来年6月頃に、緩和ケアに関する私の単著が出版の見込みですが、そこで取り上げた「余命の告知」について、校了後にもう少し考えたことがあって、この部分だけを深く掘り下げてもう一冊書籍にできないかと考えています。

(項目案)
・余命の告知Ver1.0とは
・「全く告知しない」派と乱暴に告知する派:今の告知の現状
・がん告知と余命告知の違い
・知る権利と知らされない権利
・告知をする医師の不安と恐怖
・欧米と日本の考え方の違い:Good Death研究
・余命の告知Ver2.0とは
・1段階進んだ「余命の告知Ver.3.0」
・「月単位」という言い方の落とし穴
・患者さんを傷つけない余命の告知は可能なのか?
・私の考える「余命の告知Ver3.1」

がん診療の現場では、様々な余命の告知の方法が行われていますが、それらをVer1.0~Ver23.1まで分類し、私が実践してきたVer2.0~3.1までの変遷とそこに至るまでのプロセスを解き明かしたいと考えています。
もし、出版にご協力頂ける出版社さんがいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ちしております。