コンサルタントとして

4月から、緩和ケアチーム専従として、働いている。

緩和チームは、基本的には他科の先生から「こんな症状で苦しんでいる患者さんがいるんだけども、見てくんろ」と依頼を受け、依頼者(コンサルティー)の希望に応じてアドバイスをする、コンサルタントである。

まあ、これまではそんな仕事したことないわけで、やれどうしたものか、と悩んでいたときに勧められたのが

岩田健太郎先生の「コンサルテーション・スキル」という本

いや、これは普通に読み物として面白い。
後半はコンサルテーションとは関係ないんでないの?という話題も多々あるが、読みものとして面白いからアリ。

で、その本の内容を参考にしつつ、私が現在心がけていること

・依頼が来たらできるだけ早く病棟へ向かうこと
・コンサルティーの希望をまずは確認すること
・できればコンサルティーと直接話をすること
・自分が出した処方やアドバイスの根拠をカルテに丁寧に書くこと
・自分が行ったことによる効果や副作用の予測を書き、さらにそれぞれの対処法も記載すること
・緩和病棟や在宅サービスへの橋渡しをすること

などである。
特に、最後の項目は、コンサルタントが陥りがちな「傍観者的視点」に偏らないような配慮である。
つまり、自分が主治医ではない、というところから、患者さんのゴール設定は主治医任せで、自分は症状緩和だけよ、というふうにはしないよう心がけよう、という戒めでもある。
ただし、かといって入り込みすぎると主治医の領分を侵したり、逆に「チームへお任せ、自分は知らない」の、どっちが主治医?状態になるので、バランスも大切だが。

2週間たってようやくこのコンサルテーション業務が少し面白くなってきた。

ただ、私自身もこの「緩和ケアチーム」の必要性について色々疑問を抱くところがあったりするので、そこはもう少し考えていきたいのと、批判は色々と受けていかないとならないだろうなと思っているところである。

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