「ほっとサロンいだ」開設準備中



2013年1月から、新棟7階の展望ラウンジが「ほっとサロン いだ」として生まれ変わります。

これまでは「がんサロン」として、月に2回(第2木曜14:00~、第4木曜18:00~)を開いてきましたが、外来の開催時間と合わなかったり、もっと気軽に利用できる場が欲しい、という声も上がっていました。

また、患者さんが求める情報がひとつに集約されておらず、どこにいけばパンフレットなど、病気に関する情報が手に入るのかわからない(あっても不十分だ)という声も上がっていました。

そこで、来年から、患者図書館+情報センター+ケアサロンを融合させた「ほっとサロン いだ」ができることになりました。申請は7月から出していたので、本当にようやくといった気持ちです。
常設化サロンですので、基本的には誰でもご利用頂けます(夜は消灯されますが)。
写真ではまだものが揃っておらず、やや殺風景ですが、これから1ヶ月かけて徐々に整えていきたいと思っています。

コンセプトは
「病院の中にあって病院の中ではない場所」
「自分の生きる力を取り戻すための場所」
「とりあえずここにくれば、探していたものが見つかる場所」

マギーズセンターを参考にしているという話は、前回のブログにも書きました。
できれば、このサロンもマギーズのように患者さんの支えになるひとつの場になることを望んでいます。
ただ、色々な面で、作れば作るほどマギーズのコンセプトからは離れていくような気もします。そもそもが院内併設ですし、マンパワーも、資金も何もかも及びません。本当に勉強するほどに、マギーズセンターのすばらしさを感じます。
ただ、そうは言っていても、お金が降ってくるわけでもなし、私財を投じるにも限度もあり、贅沢なものを求めればそれこそ際限もないわけで、まずは小さな一歩からはじめていこう、と、考えています。
そして全くの真似ではなく、当院独自のオリジナルな部分も入れていければと考えています。
もう一度「看護覚え書き」も読み直してヒントを得たいと思います。

もうひとつマギーズを参考にしたいところは、患者さんのサポートプログラムです。
マギーズでは情報提供やピアサポートの他に、心理プログラムやヨガなどのプログラムもあります。
当院でも、そういったことを担当して頂けるボランティアの方がいれば、例えば太極拳とか、アロマセラピーとか、そういうものをプログラムとして提供できれば、と思っています(とりあえず、今のところ決定しているのは「がんサロンプログラム」のみです)。
ただ、中原区の図書館とのコラボレーションで、図書館からサロンへの本の貸し出し、といった企画も浮上しており、そういった自治体病院ならではだよな~、でも自治体病院だからこそこれまでは難しかったよね~というプラン(行政機関同士の横の連携)は中々面白いのではないかな、とも思っています。

とにかく、夢見ていた企画を現実のものとして進めていく作業は、とても楽しい、というのだけは確かです。
連日、家具の組み立てをやっているので体中が筋肉痛ですが・・・。

あと1ヶ月でどの程度のものができるのか?
乞うご期待!

 

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