2013年1月5日土曜日

昨年の振り返りと今年のビジョン

新年明けてしばらく経つが、ここで昨年の主な仕事を振り返って見たいと思う。
 
2012年4月、私は川崎に戻ってきて緩和ケアチームの所属となった。私の以前は、チーム加算を取れない兼任医師によるチームだったため、専従医師によるチームは数年ぶり、そして相棒となる専従ナースもまた新任という、新米チームだった。
しかし、それが良かったのだろうか。前任チームから引き継いだ患者はわずか3人、という、しばらくは「何してるの?」というところから始まったものの、あれよあれよとチーム依頼は増え、一番多いときでは30名を超える受け持ち、常時で20名前後の依頼件数があるチームへ成長した。延べ依頼件数も昨年の倍以上に伸ばした。初めのうちは「せめて自分たちの給料分くらいは仕事しないと」と焦っていたのが嘘のように、今ではもう一人くらいスタッフを増やして欲しいくらいだ。
 
さて、チーム初期の、まだ受け持ち患者数が少ない頃の余剰の時間は何に利用したか?
 
システムの改革である。とにかく、がん拠点病院を名乗るにはおこがましいほど、体裁は整っているものの、内容はひどい、という点が多かったのである。
その第一が「がんサロン」の立て直し。我々が来る前、がんサロンは年間20回以上開催されていたが、その参加総人数が7名、という有様だった。つまりは多くの回は参加者なし、来ても一人だけ、という状況。井田病院のがんサロンは関東圏内でもかなり早期に設立されたことが自慢だったようだが、もう何年間も何の改革もされないまま放置されていた。そこで我々チームが入って改革を行ったことにより、初回の参加者数ですでに昨年までの総参加者数をオーバーする盛況ぶり。今の昼・夜の二部構成にしてからの半年間で、延べ70名弱の参加者にご参加頂けた。ちなみに、夜のがんサロンを定期的に開催しているのは現在のところ日本全国当院だけだろうと思う。
 
他には、
・その他、がん拠点病院としての内容向上への参画
・日本緩和医療学会「若手医師フォーラム」の主催
・日本語論文3本掲載、1本投稿中
・Panitumumabのphase2試験の管理事務局運営および学会発表
・緩和医療学会でのポスター発表
・非がん緩和ケアチームおよび非がん緩和ケア病床の立ち上げ
・オンコロジー・緩和ケアスキルアップセミナーの院内立ち上げ
・ケアセンター研修医教育研修システムの立ち上げ(朝ショートカンファの導入、レジデントミーティング立ち上げ、往診の当番制導入など)
・ピースハウスでの勉強会講師
・川崎市看護協会主催の訪問看護師養成講座講師
・依頼原稿執筆(正確な数を覚えていないが多分4~5本くらい)
・全国規模の緩和関連臨床試験への参加3本
・若手緩和医のML運営および拡大
・研修医指導者、緩和ケア指導者、がん治療認定医の資格取得
が主なところだろうか。
 
こう見ていくと、昨年までの活動は主に「足元を固めるための活動」に偏っていたことがわかる。
この昨年の状況を踏まえて、今年の抱負を考えてみよう。

まず「活動を外向きに広げる」を今年の大きなテーマとして挙げたい。
昨年までは、人の付き合いもかなり狭く限定的になっていたので、今年からは積極的に地域の行事やイベントなどにも参加し、地域のつながりを深めていきたい。1月末には地域の勉強会や交流会など、既にいくつか申し込んだものもあるし、楽しみにしたい。
 
他、既にやることが決まっていることとしては、
・患者サロンの常設化
・緩和ケアセンターの立ち上げ
・日本医大武蔵小杉病院、聖マリアンナ医大とのコラボレーション企画
があり、研究費申請している研究企画もあるので、通ればそれも実施の予定となる。
 
あと、
・緩和医療専門医試験への挑戦(薬物療法専門医試験に落ちていたら再受験も)
・学会関連の企画(詳細はまだヒミツ)を成功させること
・学会発表(ネタは今のところ3つ)と英語/日本語論文化
 
個人的には、もう少し本を読んだり勉強する時間(医学以外の)を今年はもう少し作りたいと思う。昨年はほとんど本を読まなかったような気がするので…。
 
今年もよろしくお願いします。

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