社会的処方研究所ホワイトペーパーVer.1.0公開


2017年4月に一般社団法人プラスケアを立ち上げ、医療者と市民とが気軽につながれる場所「暮らしの保健室」を運営してきました。

そこには「これまでの薬や医療制度では解決が難しかった生活の問題」がたくさん持ち込まれました。

例えば
「夫が認知症で自宅から出られず、ウツウツとしている」

「子供がまだ小さいのに、親が病気になって介護。手が回らなくて助けてほしい」

「がんという病気を抱えて、どうやって生活をしていけばいいのか困っている」

などの課題。

これらの課題を、まちの中の「つながり」で解決するための仕組み=社会的処方研究所を、2018年4月に立ち上げる予定です。

今回、その資金調達を目的として、社会的処方研究所のホワイトペーパーを作成しました。

社会的処方研究所ホワイトペーパーダウンロードページ

このホワイトペーパーはまだVer.1.0で、今後新しい情報に更新され次第アップデートしていく予定です。
当法人は12月が決算なので、法人の収支決算・来年度予算などがまだ社員総会を通過しておらず、確定できていませんので、確定次第更新する予定です。

具体的には、来年1月からクラウドファンディング、2月からVALUの仕組みを用いた資金調達を行うことを計画していますので、よろしくお願いいたします。
********************************
サマリー
・多くの方々が悩んでいる生活上の問題は、薬で解決できるものと薬では解決できないものに二分されます。前者の開発は製薬企業を中心に進んでいますが、後者を開発する機関は日本に存在しません。
・薬では解決が難しい生活上の問題へ取り組むために、一般社団プラスケア(以下、当法人)は2018年4月に「社会的処方研究所」を立ち上げます。社会的処方とは「地域の中でのつながり」を処方することで、それらの問題を解決していこうという仕組みです。
・町の中にあふれる「情報」を財産と捉え、それらを集めて、さらに医療のフィルターを通すことで「社会的処方箋」として精製します。その情報収集と処方箋精製のための仕組みとしてResearch、Factoryを研究所内に設置します。
・精製した処方箋を提供するためにStoreを設置します。Storeは2017年4月から当法人が運営している「暮らしの保健室」の仕組みを利用します。医療機関および相談者は無料でStoreを利用することができます。
・社会的処方研究所は3か年計画で事業を実施し、内容を評価したうえで次のフェーズに進みます。具体的には、3年間で集めたデータを元に人工知能(AI)を用いて、より効率的に処方箋を作成・提供できるよう「看護師とAIとの融合」についての研究へと進むことを計画しています。

コメント