ゆっくりと相談室に入ってきたその人は
青白い顔をして
足取りも重かった
家族として、どう支えればいいかわからない
その人の夫はがんを抱え闘っていた
その人は、がんと闘う夫を支えていた
しかし、その人を支える人は誰もいなかった
夫がつらいのはわかります
頑張っているのもわかります
でも、夫には先生がついている
看護師さんがついてる
私には、誰もいません
夫もつらいですが、夫を喪うかもしれない私もつらい
でも周りからは「妻として彼を支えないとね」と責められます
どうしたらいいのか・・・
その人はひたすら想いを吐き出す
涙もぼろぼろとこぼれ落ちる
そしてひとしきり話したあと
ごめんなさい、話しこんでしまって
そろそろ帰ります
涙をふきながら、
また来てもいいですか
心がかるくなりました
とその人は帰っていった
青白い顔をして
足取りも重かった
家族として、どう支えればいいかわからない
その人の夫はがんを抱え闘っていた
その人は、がんと闘う夫を支えていた
しかし、その人を支える人は誰もいなかった
夫がつらいのはわかります
頑張っているのもわかります
でも、夫には先生がついている
看護師さんがついてる
私には、誰もいません
夫もつらいですが、夫を喪うかもしれない私もつらい
でも周りからは「妻として彼を支えないとね」と責められます
どうしたらいいのか・・・
その人はひたすら想いを吐き出す
涙もぼろぼろとこぼれ落ちる
そしてひとしきり話したあと
ごめんなさい、話しこんでしまって
そろそろ帰ります
涙をふきながら、
また来てもいいですか
心がかるくなりました
とその人は帰っていった
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Pt's Voice=ペイシェンツ・ボイスは「患者の声」をデジタルアーカイブとして遺すプロジェクトです。
有名人の言葉は時を超え、後世に語り継がれ、その言葉は死ぬことはありません。
一方で、その人生を懸命に生きたひとりひとりの言葉も、その言葉に負けることがない輝きを持っています。
それらの言葉の生を引き継いでいくために、記録を残していきたいと思います(毎週月曜日更新)。
Pt's Voiceでは私の解釈は一切記しません。
患者・家族と医療者との対話のみです。
その生の声から何を学ぶか?それは皆さん次第です。
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